瞑想

111. 瞑想、マインドフルネスと禅密気功

最近、マインドフルネスという言葉をよく耳にします。
マインドフルネスは心理学から派生して、現在ブームになっている練習法です。
これには幾つかの練習法がありますが、共通点は身体、意識(意念)、気持ち等のポイントを通して健康になる方法です。
これは実は瞑想法と一緒です。

瞑想法には2、3000年の歴史があり、この流れの中で、豊富な経験が積み重なってきましたが、同時に、良し悪しは別にして、迷信や、伝説や宗教とかかわっていることも事実です。
例えば瞑想中に光や画像が見えてくる現象があります。
それを各宗教は自分たちの立場から説明しています。
例えば、先生の加持や宗教のパワーと関連している等と説明しています。
でもこれらは現代では科学的に説明がつく現象で、夢と同じです。
寝ると夢をみます。深い眠りのあとではほとんど覚えていませんが、浅い眠りでははっきりと感じる体験も結構あります。
瞑想する時、浅い眠りと似たような状態になっているので、潜在意識が動くと光や画像が出てきます。

同じ現象が出て来ても、現代では科学的な説明を信じる人が増えて来て、心理学から派生した瞑想法だと安心できる、信用できるという気持ちになり、このマインドフルネスが広がってきました。
瞑想をマインドフルネスという名前で広げる事は健康に役立ち良い事ですが、
2,3千年以上昔から修行者達に受け継がれてきた良い体験、教えをマインドフルネスにとり入れる事ができるとさらに良いと思います。
この良い体験は、科学的な説明や、理論的な推理だけでは到達できず、練習しないと出来ない場合があります。
その良い体験をマインドフルネスに取り入れてうまく融合して行くことがこれからの課題になるのではないかと思います。

禅密気功の特徴は瞑想を重視する事で、私達は動功と静功を強調しています。
禅密気功の動功のポイントはゆっくり、柔らかく、ある程度の持続性を持って練習する事で、特に背骨の運動を強調しています。現代の言葉でいうと、有酸素運動を強調しています。

禅密気功の静功は瞑想です。
この瞑想のポイントは、一言でいえば、神経(五感)に刺激を与えないようにして、かわりに微妙な感覚に集中していくことです。
それによって、1.気、2.光、3.意念、4.心という段階を相次いで展開していきます。
そして身体も健康になります。

1.気が満杯になると、身体が健康になり、
2.光になると、潜在意識の緊張感や、病の根源である心の病をを取り除きます。
3. 意の練習は宇宙と一体になって、天神合一という感覚が出て来て、それは全ての物事に対してこだわりが少なくなります。
4. 心の練習では直接、穏やかで愉快な気持ちを見守るだけになって、そうすると喜怒哀楽があっても、激しくなく、長続きせず、すぐ穏やかな気持ちに戻ります。人生が楽しくなります。

まとめると、マインドフルネスや瞑想や禅密気功がめざしているのは同じ事です。

110.気と光の瞑想の関連性    

気の瞑想と光の瞑想は重なっている部分があります。
共通点は体内の微妙な感覚に意識を集中していくと、意識の動きが少なくなって気持ちの緊張感がほぐれてきます。
その共通点を基にして、体内の微妙な感覚に集中していくと、気の変化、動きがますます活発になって広がって、それは身体の改善にはとても良いことです。
意識を下丹田にもっていくと気が活性化します。

光を見ようという意識を持って瞑想すると、光や画像が活発にでてきます。
それは顕在意識と潜在意識が一体になって、夢を見ているのと似たような状態になります。
大抵、上丹田(慧中も含む)に意識を集中すると、光や画像がより鮮明に現れます。
光に意識を集中していくと、潜在意識の中の心の傷や不安など、気持ちの病気の根源を消す事ができます。
気の瞑想と光の瞑想の違いは、瞑想する時、意識を体内の感覚に付随していくか、光と画像に付随していくかの微妙な違いだけです。

ですので重なっているところもあります。気に集中しても光が現れたり、光に集中しても気が活発になる事もあります。
気の瞑想と光の瞑想は昔からこの分け方があって、それは道教系の瞑想の事です。
道教系の瞑想には、「練精化気」、「練気化神」、「練神化虚」、「粉砕虚空」という四つの段階の瞑想があって、「練精化気」は気の瞑想にほぼ該当します。
「練気化神」は光の瞑想にほぼ該当します。

109.瞑想中の火加減

瞑想は、神経に与える刺激を減らして、遮断するという過程を通して、心身ともにリラックスする訓練です。
刺激を減らす訓練は微妙な良い感覚に意識を集中する事により実現します。

人の意識と感情は非常に敏感で、環境により、外部の刺激により変化しています。
瞑想する時、意識と感情が動きやすくて、落ち着いて静かにすることが非常に難しいという事が分かります。
昔の修行者達は「心は猿、意識は馬(心猿意馬)」のように活発に動いていると言いました。
ですので、意念と心を整える事は「鎖心猿栓意馬」と言います。
猿のような心を鎖につなぎ、馬のような意念に栓をするという意味です。

瞑想ができるかできないかの大事なポイントは「鎖と栓」です。
この「鎖と栓」というのは、自分の感情と意識を微妙な感覚に集中していくことです。
瞑想の流派は沢山あるので、方法も沢山あります。
共通点は微妙な感覚に意識を集中する事です。

今回の文章で、もっとも強調する事は、微妙な感覚についても、「粗と細」があるという事です。
微妙な感覚に集中していくと、最初は雑念を減らして気持ちが良いですが、
段々と少し辛くなって、煩わしいようになってきます。

その原因は二つあります。
一つは体内にもっと微妙な感覚が浮かんでくること。
もう一つは、一つの感覚を長く見守っていくと、集中しずらくなるからです。
二つの原因は時々、別に浮かんできたり、時々、混じって起こったりりします。

集中しずらくなった時、以前の感覚に集中しないで、
もっと微妙な感覚に集中していかないといけません。
その前の感覚は「粗」といい、もっと微妙な感覚は「細」といいます。

ここの「粗」というのは集中すると少し辛くなります。
「細」というのは良い気持ちで集中できます。

「粗と細」は練習中に段々変わってきます。
最初の「細」が段々、「粗」になり、その時、代わりにもっと「細」の感覚を探さなければなりません。
続けて瞑想していくと、このもっと「細」の感覚も、「粗」になって、
そうすると、もっと「細」の感覚を探して集中します。

瞑想の過程はその繰り返しです。それも瞑想の火加減という事です。
私達の練習はおおまかにいうと、動作に集中する事から、気に集中する事に変え、
次は気に集中する事から光に集中する事に変え、次には意に集中する事に変えて、
心に集中する事に変えます。

瞑想しながら、火加減の事を体験しましょう。

107.瞑想(禅、禅定)について考えてみましょう

瞑想(禅、禅定)について考えてみましょう。

1.瞑想(禅、禅定)の定義とは?
2.瞑想(禅、禅定)は仏教に固有のものですか?
3.禅宗の禅と瞑想(禅、禅定)はどういう関係ですか?
4.禅宗の「頓悟」と「漸修」の関係は?
5.瞑想(禅、禅定)の過程、段階、境地について?
6.入定(深い瞑想)の時、光や画像が見えますか?
7.入定(深い瞑想)の時、離体という現象を感じられますか?
8.離体とはどういうことですか。
9.瞑想(禅、禅定)する時は必ず座禅を組まないといけませんか?
10. 瞑想を修行する人の生活は普通の人の生活と違いますか?
11.瞑想(禅、禅定)と書物の関係は?
12.瞑想(禅、禅定)をするためには、世間から離れる事が必要ですか?
13. 世間から離れる事、世間に留まる事と、瞑想(禅、禅定)との関係は?
14.瞑想(禅、禅定)をするためには必ず仏教徒でなくてはならないですか?
15. 瞑想(禅、禅定)と仏法の関係は?
16.瞑想(禅、禅定)と儒教の関係とは?
17.瞑想(禅、禅定)と道教の関係とは?
18. 瞑想(禅、禅定)が中国の文化に与えた影響とは?
19.瞑想(禅、禅定)は心の病を治せますか?
20. 瞑想(禅、禅定)をすれば、心身ともに健康になれますか?
21.瞑想(禅、禅定)の質をどうすれば上げられますか?
22.瞑想(禅、禅定)における指導者(先生)の影響
23.瞑想(禅、禅定)を自分で練習することと、他の人達と一緒に練習する事の関係は?
24.瞑想(禅、禅定)の理論を理解することと熱心に練習する事の関係は?
25.瞑想(禅、禅定)の為の静かな環境と通常の生活との関係は?
26.瞑想(禅、禅定)をする為の良い性格と態度とは?
27.瞑想(禅、禅定)と慈愛、愛、との関係は?
28.瞑想(禅、禅定)と人間性の関係は?

沢山の質問を並べてみましたが、これらを一つずつ考えてみると瞑想に良い影響が出てくると思います。
一緒に練習しながら探索してみましょう。
 

 

 

106.「心の底の練習について」

瞑想を通して、段階を追って心の底(無我)にたどり着く方法は、漸修と言います。

瞑想を通して、直接、心の底を見守る方法は、禅宗の禅で、「心底法門」「頓悟」と言います。

禅宗の禅(瞑想)は、インドから中国に伝わってきた瞑想法(漸修)が、荘子の思想を取り入れて、直接心の底を見守る特徴的な瞑想法になりました。

同様に、インドの瞑想がチベットに渡り、禅宗の禅と似たような「大手印」と「大円満」(ゾクチェンともいう)になりました。
しかしながら、「大手印」と「大円満」(ゾクチェンともいう)は、心を見守る段階と境地を分けて説明しているので、現代人には禅宗の瞑想法と比べるとより合っていると思います。

直接穏やかな気持ちを見守る練習法(「大手印」と「大円満」(ゾクチェンともいう))は、
チベットでは最高レベルの練習法で、他の功法を練習してからでないと知ることは出来ないし、練習する前に様々な儀式があります。
でも現代社会ではその情報が公開されて、秘密があまり無くなり、心理学界をはじめとして、この功法を応用して精神疾患、人間関係の改善、思考力、決断力の向上などをはかり、幅広く、いろいろな分野で取り入れられています。
これらは様々な瞑想法として現在、大勢の人に受け入れられています。

実は座禅と瞑想は少し中身を理解すると同じ事です。
なおかつ、宗教と無関係で出来ます。
瞑想の目的により、宗教の瞑想法になってもいいし、関係なくてもかまいません。

私達が教室で勉強している瞑想法は、心身双方が健康になるための功法です。
身体を養う方法はいろいろありますが、瞑想もその中の効果のある良い方法です。

皆さんも一緒に体験してみましょう。

105.「禅悦」と「無我」

座禅の愛好者から「禅悦」と「無我」の事について質問されましたので、述べてみたいと思います。

「禅悦」の直接の意味は、瞑想している時の良い気持ちの事で、
広い意味では瞑想していない時のリラックスしている気持ちも含まれています。

瞑想している時の良い気持ちは言葉で表現するのは難しいですが、
現実の感覚があまりないので、ふわふわと体が雲の上に浮かんでいる時のような良い気持ちです。

広い意味での瞑想していない時のリラックスしている気持ちを例えれば、
二度寝した後、森林を散歩する時のような気持ち、
あるいは、月夜の下、池の周りを散歩する時の気持ち――
要するに、緊張感がなくて完全にリラックスしている精神状態です。

「無我」も瞑想している時と瞑想していない時の二つの状態があります。
瞑想している時
①体の存在感が無くなることです。
これは先ず体内に気が生じて、充実して、肉体的な体の感覚が代わりに気の体の感覚になるという変化があります。
②光と一体になることです。
これは明かりや映像が現れて、それらを整えて、光と一体になるという過程があります。
③我という意識が薄くなることです。
或いは第7意識、魂ともいうものを安定させて、薄くして無くすことです。

瞑想していない時
無我という意味は物事にあまり執着しないので、あまり悩みがありません。
悩みがないとういう状態を別の言葉で説明すると穏やかで、落ち着いている楽な気持ちの事です。
上の禅悦での練習していない時の気持ちと同じです。

以上で「禅悦」と「無我」を、体験から説明しました。
皆さんも体験してみて下さい。

104.瞑想中の空と有

瞑想は心身を共に整える事により、体が元気になり、心が楽しくなる修業です。
瞑想のプロセスを空と有の関係で説明する事も出来ます。

一. 有①から空①へ (瞑想の第一段階は有①から空①に入ります)
ここの
有①は、世間の事物の事です。
空①は、外部の事物の刺激を遮断した後、朦朧・夢うつつの気功態です。
有①から空①と言うのは、意識が事物から離れて、気功態に入ることです。

その時の空①は、世間の事物の刺激があまり無く、でも体内の気や光などの微妙な感覚が現れます。
その微妙な感覚をここでは有②といいます。
第一段階は有①から空①に入ることです。

二. 有②から空②へ (瞑想の第二段階は有②から空②に入ります)
ここの
有②は、気功態のもとに現れた体内の微妙な感覚の事です。
例えば、しびれや膨張や痒み、冷暖重軽気光等の感覚で、奇景八触は以上の感覚の総称です。
空②は、各微妙な感覚があまり変化しない安定した状態です。
第二段階は有②から空②に入ることです。

三. 有③から空③へ (瞑想の第三段階は有③から空③に入ります)
空②になった時は、各感覚が余り変化なく安定していますが、でも感覚はあります。
その感覚は有③と言います。
有③は、気が満杯になって、すべて明るいという感覚の状態です。
空③は、穏やかで落ち着いた良い気持ちです。
第三段階は有③~空③に入ることです。

四. 空③と有① (瞑想の第四段階は空③と有①の融合になります)
空③は、穏やかで落ち着いた良い気持ちです。
有①は、世間の事物の事です。
瞑想の第四段階は、わざわざ足を組む瞑想をしないで、普通の生活の中で穏やかな気持ちで事物と接触し融合します。
穏やかな気持ちで仕事と生活を行います。
世間のありのままの自然態と美しい感覚を享受します。

以上は瞑想のプロセスを空と有の関係で説明しました。
実際に練習する時は、色々な細かい具体的な感覚と問題が浮かんで来ると思いますが、大まかな練習の方向と経路を示しました。
ご参考にして頂ければ幸いです。

日本禅密気功:http://zenmitsukikou.a.la9.jp/

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