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115.禅定と人間性

1、禅定
禅定(瞑想)は外部からの神経への刺激を遮断するというプロセスとも言えますし、
また時に良い環境を作って、その良い環境の刺激で、心を養うプロセスとも言えます。

禅定(瞑想)とは、どんな姿勢、どんな流派、方法でも、大事な共通点は、入定(入静)です。
入定は、意識と感情が安定して、あまり動かないようになって、あるいは、外部の六塵(色、声、香、味、触、法)刺激が少なくなるので、内在の「受、想、行、識」が安定して落ち着く良い気持です。
入定は、微妙な良い気持ちに意識を集中することにより、外部の刺激を遮断する事で、心身共にリラックスになる事です。

ここで、微妙な感覚を探す事と、外部の刺激を遮断する事とは、矛盾する二つの事ではなくて、表裏一体、つまり、紙一枚の両面のことです。

入定(安定して落ち着く良い気持)は、方法があり、段階があり、境界があります。
これは、実際に体験できる練習のプロセスです。

2、人間性
①同様性
人間性は大まかにいうと、皆だいたい同じです。
人間性は何十万年もの間ほぼ変わりません。善と悪の両方持っています。

②異様性
人により人間性は個人差もあるのでだいぶ違います。良い人もいますし、悪人もいます。殆どの人は両方の間に居ます。時々、善の気持ちが多くなり、他人を助けたり、正義を守ったり、礼儀を重視したりしています。
ところが、たまには、極限になり、悪向胆辺生(地獄に落ちるほどの悪に走ること)になったりします。
時には、良い気持ちで物事に優しくしていても、時には落ち込んで怒りっぽくなったりします。
感情の変化は環境に大変影響されます。中国では”触景生情”という言葉があります。
景は、環境とも言えますし、環境の刺激により感情が生じます。

禅定と人間性の関係性は、良くない物事の刺激を遮断して、微妙な感覚を見守る事により、良い気持ちを養って人格を高める事です。
禅定は、良くない気持ちを消して、良い人生になる功法です。
良い禅定の結果を得るために、良い環境があることが大事です。
この良い環境は、内側は微妙な感覚を守ることで、外側は日常生活の中で、良くない物事の刺激を避けて、良い生活環境を作る事です。
この”避ける”と”作る”には、物理面と精神面の両方があります。
物理面とは経済的な生活の安定、良好な人間関係。
精神面は、人生観や精神力などの事をしめしています。
良い人生観と精神力を持つと、良くない刺激を受けても、動揺しないでいられます。
ただし、心は敏感なので、弱いこともあります。
例えば、突然大きな打撃を受けるとか、大きな人間関係のトラブルに巻き込まれるとか、あるいは、突然に大病の宣告を受けるなど、精神的なショックを受けると、いくら禅定が出来ていても心が乱れる可能性が高くなります。
だから、大きな衝突や、大きなトラブルなどは、芽の状態のうちに無くすのが良いことです。これには知恵が必要です。
禅定(瞑想)すると知恵が高まります。知恵が高まると、禅定(瞑想)の質が良くなります。

環境と練習は繋がっています。
・道家の修行者たちは修行の前に、4つの準備のポイントがあります。
財、(僧)侶、法、地です。
財は財産の事で、修行の生活を支える、経済面のことです。侶は、自分に最も合う師のことです。法は、良い方法です。地は、練習できる場所です。
以上の財、(僧)侶、法、地は、外部の環境が、禅定の修行に影響する重要性を示しています。

・禅定が良くできていても、外部の環境が大きく変わっていくと、安定の気持ちに動揺が生じます。反対に、突然生活が順調になって(衝突や挫折が無くなって)落ち着くことができると、禅定の質も良くなって、いろんな良い体験が出来ます。

台湾にある、高名な星雲法師が、「人間性は試してみることができない。」と言っています。これは正直、誠実な話で、禅定がかなりできている人でも同様です。

つまり、禅定(瞑想)するために人間性を十分に認識することが重要です。
禅定が良くできても、他人より自分は優位と思わないようにして、また、練習が挫折しても、自否せず、人間性はみなさん大体同じです。
良くない環境を回避し、良い環境を作ることは、良い禅定になる大きなポイントです。
禅定で良い環境を作って、良い人間性になっていきましょう。

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