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55.気功の概念について

中国の歴史をさかのぼること2000年前、古人は、人が産まれたり、死んだり、物事が生まれたり、無くなったりという現象はありますが、宇宙には増えるものも無いし、減るものも無いということに気が付きました。
老子をはじめ、当時の聖者達が、その現象に"道(どう)"と言う名前をつけました。
"道"は見ても見えないし、触れても触れられないし、聞いても聞こえない、でも、確実に存在して、万事万物は"道"の変化であるのです。つまり"道"は万事万物を通して、その存在を現わしています。
現代で見ると、素粒子の事を言います。

この"道"を変化から見ると「気」と言います。
その変化の規則を、宋時代からは、"理(り)"と言います。
因果原理(原因と結果の流れ)はその"理"の一部です。
人間は、この気から出た物=この根源の気とつながっているから、"理"(宇宙の規則)に従って行っていれば、良い人間、良い社会、良い人生になれる、と信じています。

"理"に従うというのは、人間の貪欲さを克服して、落ち着いて穏やかな気持の状態にもどることです。
このプロセスは、乱れた気を整えて、元の状態にもどすことです。
「病は気から」という言葉は、この逆で、"理"に反することです。

気功は、健康のために気を整える功法ですから、以上のプロセスは「広い意味での気功」とも言えるでしょう。

この意味の気功は、狭い意味の瞑想や練功だけではなくて、「言」、「行」、「思」のすべてをふくんでいます。

人間の気持が、貪欲さにより乱れると言う事が分かって以来「瞑想」という修行法が、広まってきました。
その練習の間に、身体の中の微妙な変化と感覚が出てきます。その感覚は微妙ですが、整っていれば元気になれるということなので、この感覚は、気とも言え、整える事、あるいは瞑想は「狭い意味の気功」とも言えるでしょう。

「広い意味での気功」の気と「狭い意味の気功」の気とでは違いますが、つながっています。
「広い意味での気功」と「狭い意味の気功」は、大乗と小乗のような関係とも言えるでしょう。

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