49.瞑想をする時の音楽について
瞑想をする時に、音楽をかけた方が良いかという質問をよく受けます。
およそ20年前、日本で気功教室を始めた当初は、音楽をかけずに練習をしていました。そのうち、何人かの生徒さんから、音楽があった方がいいと言われましたが、初めは違和感がありました。
というのは、中国では、音楽をかけずに練習していたからです。
外で練習する時などは、場合によっては騒音でうるさい事がありました。
自然の状態で練習するのが当然だと思っていましたから、
音楽をかけると本当の瞑想でないような気がしたのです。
瞑想は雑念を減らして、気持を穏やかにする為の内在的な訓練ですから、
外部の音楽に頼るのは違うと思っていたのです。
でも実際に音楽をかけて瞑想してみると、練習に良い効果がありました。
人間は一つの行動をする時に、いくつかの意識を同時に動かしています。
例えば歩きながら人と話す時は、話すことを考えながら、危険物をよけて歩いたりして、いくつかの意識を同時に動かしています。
初心者、あるいは、浅い瞑想の段階では、瞑想しながら他のいくつかの意識がまだ動いています。そうすると静かな音楽をかけると、幾つかの動いている意識も
音楽にあわせて静かになってきます。
人によっては、勉強する時に音楽をかけるとより集中出来る人もいます。
BGMが流れていると、話により集中できるようになる現象もあります。
同じ原理で、瞑想する時に音楽をかけると雑念を抑える効果があります。
ですので、これは好みにもよりますが、静かな音楽をかけても瞑想してもいいと思います。
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