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38.気功瞑想の学び方

勉強には頭で知識を覚える勉強法と、体で体験する勉強法があります。気功瞑想は、知識の勉強だけでなく、体で体験もしないと、本当に勉強をしたとは言えません。
20年前上海で、ある先生に瞑想について習った時、一冊の本を紹介されました。
私を含めた生徒達はその本を一生懸命読んで理解したつもりでした。ところがその先生から本についていろいろな質問をされると、全く答えられませんでした。もっと難しい本を沢山勉強してきたのに、薄い一冊の本の質問に答えられなかったのです。そんなことは初めてでした。考えてみると生徒達は今まで頭だけで知識を理解してきましたが、気功や瞑想の本は、頭を通して、さらに体に伝えて体験しなければならなかったからです。
例えばお茶の味について勉強する時、味についての説明や書物をいくら読んでもそれは理論だけで、味の理解には不十分です。実際にお茶を飲んで味を実感してみて、初めてお茶の味が分かると言えるでしょう。
気功瞑想の説明、理論、本等は、体験に繋がるためのものなので、読んで理解するだけでは充分ではありません。練習や体験を重ねないと本当の勉強とは言えないのです。

ある日、私が先生に、「今、悩みがあります。」と言うと、先生は「悩み?それはいいことですね。悩むということは、穏やかで落ち着いているということと同じです。」と言いました。私は黙って聞いていましたが、心では反発していました。悩みがあることの何がいいのだろう?悩みと落ち着くこととは正反対ではないか、と思いました。
でも気功は理論や知識で理解するものではない事を思い出したので、この疑問を抱えたまま十数年練習を続けました。
次第に分かってきたのは、悩みは雲のようなもので、落ち着いていることは青空のようなものだということです。雲がどんなに沢山あっても、青空が消滅しているわけではなく、隠されているだけです。雲は条件により発生するもので、青空は永久にあるものです。青空から雲が発生して、雲が無くなったらまた青空になります。雲と青空は、実は共存しています。
上記の例は、瞑想の学び方に当てはまらない部分があるかもしれませんが、分かりやすい例として書きました。
この例を練習の体験とおきかえてみると、
(1)「雲がどんなに沢山あっても、青空が消滅しているわけではなく、隠されているだけです。」→悩みがあっても落ち着いている気持が隠されているだけなので、練習を通して落ち着いている気持を探さねばなりません。悩みを通して、落ち着く気持を探す訓練をします。そうすると悩みに隠れている落ち着いた気持ちがあることが、分かってきます。ですがまだ気持は充分に安定して、落ち着いているとはいえません。
(2)「雲は条件により発生するもので、青空は永久にあるものです。青空から雲が発生して、雲が無くなったらまた青空になります。」→練習を続けると、(1)の段階よりもさらに気持が落ち着いてきます。そうすると悩みは以前よりも軽くなり、心の中に悩みよりも落ち着く気持が多くなります。
(3)「雲と青空は実は共存しています。」→(2)の練習を続けていくと、落ち着く感覚がもっと確実に安定してきて、心の中は、(2)の状態よりももっと落ち着く気持が占めるようになります。その時、悩みはさらに軽く少なくなります。その段階で、悩みと落ち着く気持が共存していることを本当に体で体験することができます。
(1)では、天気は曇っていて雲が青空を覆っています。(2)では、雲と青空が交互に現れ、だんだんと青空が多くなってきます。(3)では殆ど青空の状態で、雲が出ても、ほんの少しだけです。
このように、私は先生の言った、「悩み?それはいいことですね。悩むということは、穏やかで落ち着いているということと同じです。」という言葉の意味を、練習を通して理解しました。

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