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29.背骨の運動

背骨で全身を動かす事は禅密気功の基本であり、一番大切な事です。
どんな功法を練習する時でも、先ず背骨で体を動かしてから練習を行います。禅密気功の上級功法を練習する場合でも、一番基本である背骨を動かす事はいつも含まれています。「陰陽合気法・人部」のように長い時間をかけて練習する功法も、最初は背骨で体を動かしますし、長い瞑想の間にも時々、背骨の運動を行います。

背骨の運動の特徴と効果
現代の人達は昔と較べると、車、テレビ、パソコン等の普及により、運動量が減っていて、新陳代謝が落ちている、筋、筋肉が凝っている、体力が落ちている、筋力が衰えている、などの現象が多くみられます。
「築基功」という背骨を動かす運動は、上記の問題を解決するには最適な運動の一つです。
何故ならば、
1. 普通の運動は手足を多く動かしますが、築基功は背骨を中心とする運動です。
背骨を動かす事によって、内臓を動かし、マッサージするという効果があります。そうする事で脳髄液の循環を高め、中枢神経を活性化し、結果として新陳代謝を高める事ができます。新陳代謝が落ちるといらいらしやすいし、自信がなくなってストレスが溜まりやすくなり、特に女性は冷え性、頭痛、生理不順などの様々な症状がでてきます。背骨で内臓を充分に動かす運動により、有酸素運動の効果が得られ、上記の症状を改善する事に役立ちます。

2. この運動は、外見は柔らかく、運動量も少ないように見えますが、実際に行ってみると、激しい運動ではありませんが、胴体部分の運動量は結構あります。20分以上続けて練習すれば、汗ばんできて、体力アップを図る事ができます。

3. 人は体を動かさないと筋、筋肉が段々凝ってきます。この凝っている部分は殆どの場合、首、肩、背筋、腰、股関節など、背骨の両側です。背骨で体を動かす運動はちょうどこの凝っている部分を大きく動かすので、凝りをほぐすにはとても効果的です。

4. 背骨で全身の筋、筋肉を伸ばす事によって筋力をアップする事ができます。

しかしながら、背骨で全身を動かす動作で充分な効果を得るには、練習する時にいくつかのポイントに注意しなくてはなりません。
背骨の運動の注意点
1. 背骨で全身を大きく動かす
動作を大きくすると、内臓、筋、筋肉、骨、関節を充分に動かす事ができます。
動作が小さいと、内臓等は動かせますが、運動量は充分ではありません。

2. ある一定時間、持続させる
運動の効果を充分に得るためには、一定量の運動時間が必要です。運動の時間
と運動量は比例しています。初心者、体力のない人は15分程度からスタートして、序々に30分程度に伸ばしていきます。体力がついてくれば、30分以上続けて練習したほうが良いでしょう。そうすれば、かなりの運動量になり、さらに健康になります。1回の練習時間は1時間以内で、きつくなく、少し疲れる程度でやめましょう。回数は1日に朝、昼、夜の3回できれば理想ですが、1回だけでも、毎日続けるとかなりの効果がでてきます。

3. 動作を大きくするだけではなく、少し力をいれて、筋、筋肉を伸ばす
今、凝っている部分は、以前から症状があって、長年にわたって凝っている部
分が大きくなって、現在の症状になっています。ですから、柔らかく動かすだけでは足りません。力をいれて、その部分の筋、筋肉を動かすことが必要です。

4. いろいろな角度からその凝っている筋、筋肉を動かす
背骨で全身を動かす時、いろいろな新しい動作を探して、新しい角度から筋、
筋肉を動かすことが必要です。 初心者は自分では自由自在に動いていると思っていても、実際には充分でない場合が多いので、特に気をつけましょう。
築基功をまとめた動きは蠕動です。この蠕動には様々な動作があり、劉先生は「千変万化」といいました。
凝っている部分は大体、あまり動かしていない部分が多いので、動作を大きく、又いろいろな角度で動くように注意します。動く時には常に新しい動作を探します。新しい動作を行う時には、どこが凝っているかを探し、どうすれば凝っている部分を一番効果的にほぐす事ができるかを、動きながら観察します。そうすると効果がでてきます。いつも同じ動作で体を動かし、体内の感覚も探さないで動いていると効果は薄いです。

背骨の運動による効果の過程
では、最後に、背骨で体を動かす事によって得られる効果の過程について述べましょう。通常の生活では動く時には痛いところや凝っているところを無意識に避けて動いていますが、練習の時には意識して凝っている部分や痛い部分を探して、少し力をいれて動かすようにしなくてはなりません。

そうすると
1.最初は痛くて嫌な気持ちでも、次第に痛くて良い気持ちになります。

2.続けて練習すると、この痛みの感覚が緩和されます。凝っている部分の面積も
次第に小さくなります。自分の筋、筋肉の感覚を観察しながら練習すると、その感覚が分かるようになります。

3.もっと続けて練習すると痛くて凝っている部分は筋の一部分だけに残って、そ
の筋を大きく動かすと、痛くて良い気持ちが出てきて、もっと引っ張ると痛みがなくなります(カクンと体内で音がする場合が多い)。その感覚が出てくれば、殆ど治る状態になっています。

4.さらに練習を続けると、体についている脂肪が少なくなって、筋肉が絞られてくる事を感じる事ができます。そうすると体が軽く感じられます。その軽い感覚は例えれば、冬の間、厚着をしていても慣れているので重いと思っていませんが、春になって薄着になると体が軽く感じられる、というような感覚です。動きたいような気持ちが出てきます。体力に自信を持てるようになります。物事に対応する時も前向きな気持ちで取り組めるようになります。

以上は背骨で体を動かすという運動について、その効果、注意点、効果の経過について述べましたが、皆さんご存知のように気功の真髄は意念と気持ちの訓練です。背骨の動きと意念、気持ち、全身の気に関しては、以前いろいろな文章で述べていますので、それらを参考にしてください。

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