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27.動功について(その1)

一般的には気功の練習では動きがあるか否かで、動功と静功に分けています。今まで静功については練功中の各段階の感覚、特徴等について比較的細かく説明してきましたが、今日は動功について説明してみたいと思います。

今回は、1.動功の必要性、 2.動功の長所、 3.動功の短所、 4.静功の長所、 5.動功と静功の関係、 6.動功の火加減 のうち、1~4迄を掲載します。

1.動功の必要性
体が弱いと気持が落ち込みやすく、雑念が生じやすくなります。筋、筋肉が凝っていると、静功の訓練の邪魔になります。やっと気持が静かになっても痛む部分が余計に刺激されて、静かな気持の邪魔になります。筋力が弱いと、体は静かな瞑想を支える事ができません。又、長く座り続ける事ができず、やっと静かな境地になっても、その気持を長く持ち続ける事ができません。動功は筋、筋肉を動かす運動ですので、動功の練習を通して体質を改善し、凝っている筋肉をほぐし、筋力を強くする事ができます。

2.動功の長所
① 動功は体を動かす運動ですので、それによって体質の改善ができます。
体質が改善されると、元気になって前向きな気持が出てきて、そうすると集中力も増します。
② 動功によって筋、筋肉の凝っている所をほぐす事ができます。
静功の練習によって、凝っている部分や痛い部分を改善する事はできますが、年数がかかります。肩こりや筋肉、筋の疾病についてはやはり動功を行う方が早く改善する事ができます。
③ 動功によって体力をアップする事ができます。
静功では殆ど座って瞑想を行います。瞑想中はリラックスしているといってもある程度の体力が必要です。長く座っていると、疲れてきて長く座れなくなります。動功を練習すると体力がアップし、もっと長く座れるようになります。
④動功を練習すると全身の気が活性化し、新陳代謝が良くなります。
全身の気が活性化した状態で静功を練習すると、より効果を得られます。

3.動功の短所
動功は素晴しいですが、気功という健康法の練習には動功だけでは足りません。
① 動功は身体を動かしますので、動く感覚が意識と気持に刺激を与えます。その刺激が原因で意識と気持がより深く安定する事ができなくなって、深層にある繊細な気を活性化する事ができません。
② 動功によって全身の気が活性化しますが、活性化された気は総て体の健康のために使われるのではなく、運動の強さにより相当部分が動功の運動そのものによって消耗されてしまいます。
③ 動功は筋、筋肉の疾病に効果があり、内臓に良い影響を与えますが、内臓の慢性病を改善するには動功だけでは足りません。
④ 動功によって体が強壮になり、元気になりますが、それだけで必ず長生きするとはいえません。気功では、生まれてから死ぬまでの呼吸の数と心拍の数や、胃や内臓の運動量は大体決まっているという考え方があり、常によく動かすと寿命が短くなると言われています。医学的には証明されていませんが、心身双方を養うには動功だけでは足りない部分があります。

4.静功の長所
① 静功は意識、気持を静かに穏やかにする練習ですので、それによって全身の深層の気を活性化する事ができます。
② 意識と気持が静かになると、邪魔な刺激がなくなり、他の為にエネルギーを使う事がないので(例えば運動や仕事など)、体内のエネルギーは総て自分の健康の為に動きます。全身の気もそれに併せて流れていきます。ですから体内の気は健康のためにもっと有効に流れていくのです。
③ 静功と言う健康法は体内のエネルギーをなるべく消耗せず有効に動かすので、静功の練習を通して長生きする事ができます。 (会報38号2006年8月より抜粋)

次回に続く

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