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28.動功について(その2)

5.動功と静功の関係 
静功は気功の中で真髄的な部分であり、対する動功は気功の中の基礎であり重要なものです。もう少し詳しく説明すると、動功は全身の気を活性化し、皮膚、筋など体の外側から気を活性化して体の内側にいきます。静功は体の芯から気を活性化して、体の外側に広げていきます。静功の静かな練習によって、体の深層の気を活性化する事ができます。動功と静功を上手くあわせて練習するとより健康になります。例えば肩凝りや腰痛など筋、筋肉の病気には動功をより多く練習し、内臓の病気、慢性病には静功をより多く練習して、体質の改善には動功を多く練習し、精神の健康のためには静功をより多く練習すると良いでしょう。

そうはいっても動功と静功を分けて考える事はできません。以前書いたように、動功の中に静があり、或いは気、意念、気持の訓練があります。静功の中に、体の姿勢、バランスの維持などの訓練もあります。広い意味で体を動かさなくても筋、筋肉の訓練であれば、それも動功ではないかと思っています。

同じく他のスポーツを行っても、次ぎに体内の意念、気持の訓練と繋がりがあれば、それも気功の動功といえると思います。例えば気功の練習をした人間が他の運動をしていると、体内の気の流れの感覚が分り、それと併せて運動する場合があります。その場合、その運動は気功の動功ともいえるでしょう。ここで思い出す例があります。上海禅密気功の責任者であった沈先生は、ある時期ダンスの練習をよくしていました。先生によるとダンスの音楽のリズムに併せて、体内の気が動く事を観察する為にダンスの練習をしていると言っていました。その時のダンスは気功の動功とも言えるでしょう。反対に気功の動功を行っていて、外見上はそうであっても、気、意念、気持の訓練と繋がらなければ、動功とは言えないと思います。

実際には動功と静功を絶対的に区別する事はできません。動功をしている時、気、意念、気持の訓練もあり、静功を練習する時、筋、筋肉の訓練もあります。
特に站(たん)椿(とう)功(こう)は動いてはいませんが、筋、筋肉はかなり使っていますので、静功より動功だと思います。

昔は動功と静功という区別はなく、外練、内練という区別をしていました。「外練筋筋肉皮、内練精気神(精は体内のエネルギー、気は活性化して健康のために動いている、神は元気な精神)」。外は筋、筋肉、皮の訓練で、中は精、気、神の訓練と言う意味です。私は外練、内練という分け方が動功、静功よりもいいと思っていますが、一般的には動功、静功という区別の方が普及しているのでそれでもよいと思います。
  
6.動功の火加減
① 動功の強弱の火加減 
動功の特徴(長所と短所)により、動功を行う時は練習する人の体質にあわせて
練習する事が大切です。始めて練習する時は動功からスタートするか動功を多め
に練習します。年配の人、体の弱い人、内臓に疾病のある人は柔らかい動功から
始めるとよいでしょう。若くて丈夫な人は強めの動功から行うと良いでしょう。
座りっぱなしの人は下半身、密処、股関節の辺りを大きく動かして、パソコンを
使う人は首、肩、肩甲骨を多めに動かします。自分の体にあわせて、動功を行う
事が大切です。朝の練功の時は静功から始めて、その後、動功を多めに練習しま
す。夜の練功の時は動功から始めて、静功を多めにします。これは自然のエネル
ギーの動きにあわせて練習すると言う意味です。
   
ここでの強めの動功というのは無理矢理体の極限まで練習すると言う事ではなく、又、柔らかい動功というのはゆっくり連続して楽しく動かす事です。

② 強い動功の火加減
適度な運動量と、ある程度の我慢をして練習する事が効果をうみます。動功を練習する時、疲れや痛みが出てきても、そこを我慢して、更に練習を続ければ一層の効果を得られます。動功で疲れが出てきても、それを乗り越えて練習を続けると、体力がアップします。こっているところの痛みが出てきても、続けて練習すれば、ほぐす事ができて、更に効果が上がります。ですので、適度な運動量が必要です。運動量が必要と言っても、徐々に増やす事が大事なことです。やりすぎると却って健康を害します。気持も嫌になって練習への興味と自信をなくしますので、自分の体の状態にあった運動量を行います。

③ 柔らかい動功の火加減
まず動功の動作に馴れるように練習する事が大切です。「動かす」から「動いて
いる」になる事です。次ぎは「動いている」動作と併せて体内の気を動かす事です。最初、気の感覚が出ていない時は、気が出ているように思い込んで、意念を動かします。ここで大事な事は、気功態の状態(体の内外からの刺激がない状態、夢うつつと似たような状態。気功態については会報を参照して下さい)で、思い込む事です。続けて練習すれば、体、気(光)、意、心が一体になります。それについての説明は今まで多くしてきましたので、参照して下さい。

強調したい事は気功の動功の練習も大変大事だという事です。
自分は上級者なので動功は基礎部分だから必要でないと思われる人がいるかもしれませんが、基礎部分であっても常に練習する事は必要です。上級者でも体がだるくなったり、疲れたりしますので、動功の練習は必要です。                       では、禅密気功の動功の練習を通して気功の良さを身につけましょう。   

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