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25.呼吸に集中する事から瞑想に入る良さ

呼吸に集中する事によって瞑想に入る功法は、殆どの場合、呼吸の数を数える事から始めるので「数息観」と言われ、それには6つの段階(或いは方法)があるので「六妙門」(ろくみょうもん)とも言われます。瞑想には流派が沢山あり歴史も長いですが、「数息観」は2,000年にわたり大変効果がある功法の1つと言われてきました。なぜならば、呼吸に集中すると瞑想に入りやすいからです。

ここでは呼吸に集中する事から瞑想に入る良い点を説明していきたいと思います。
以前にも言ったように、瞑想とは意識と気持ちを安定させる事です。意識と気持ちが安定して落ち着いてくると、心身双方の緊張感がほぐれ、毛細血管が開き、細胞が活性化して気のめぐりが良くなります。
しかし、意識と気持ちを安定させる事は容易ではありません。外側には五感を刺激するものがあり、内側には眠気と雑念があるので、常に揺れて動いています。この揺れる事を昔は猿と馬に例えています。

意識と気持ちを安定させるには、先ずは一つの物事(音、色、匂いや、体の感覚等)に集中する事です。
人間は様々な刺激を受けていますが、集中する事自体も1つの刺激を受ける事です。
1つの刺激に集中していくと、他の刺激があまり感じられなくなります。
しかし、その刺激が強すぎると集中はできますが、意識と気持ちは揺れて落ち着きません。
例えば、激しい音楽に集中したり、激しく動いている物に集中する事など。
逆に、刺激が弱すぎると、他の刺激が邪魔をして集中できなくなります。
例えば、初心者が体内の気に集中する、或いは「無」に集中する事などです。

呼吸は、瞑想にちょうど良い刺激です。ここの呼吸というのは、気持ちが落ち着いている時の呼吸です。
そのときの呼吸の特徴は「深く、長く、細く、均一」です。
「深く」は下腹部まで繋がった呼吸で、
「細く」は、呼吸の量が普通と較べると少なくなっています。
「長く」は、1回の呼吸にかかる時間が長くなります。
「均一」は、呼吸の時間がすべて均等です。

1.呼吸は、体の自然な動きですから、特に探そうと神経を使う必要はありません。誰でも呼吸に集中する事ができます。
2.落ち着いている時の呼吸ですから、柔らかい感覚です。集中すればするほど、落ち着いてきて、呼吸はもっと柔らかくなり、そうすると気持ちがもっと落ち着いてきて、雑念等がさらに減り、良い循環になります。
3.呼吸の感覚は幾つかありますが、集中するともっと繊細で微妙な感覚がでてきます。  

その感覚の過程は、A.呼吸をする時,体は自然に動いています。→B.鼻と喉を通して空気が流れています。→C.呼吸とあわせて体内の気(エネルギー)も動いています。
ABCの三つの感覚では、Aが1番集中し易い感覚で、Bは微妙な感覚に入っていく事ができ、Cは繊細で微妙です。呼吸に集中するという事は、Aから段々Cに行く事によって、深い瞑想に入っていくのです。

そういう特徴があるので、呼吸に集中する事から瞑想する事は、優れていると長く評価されているのです。

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