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23.瞑想時の呼吸

1.呼吸と気持ち
呼吸は、心臓と肺臓の筋、筋肉の動きによって行っています。
人間は危険に遭遇したり、緊張感があれば、心臓と肺臓が早く動きます。それは昔の防衛反応の残りです。
大昔は注意していないと、別の動物に攻撃を受ける可能性がありました。危険を察知すれば、早く逃げないと生き残れません。心臓と肺臓が早く動くと、エネルギーが血流を通して手足の末端に届き、逃げる、或いは防衛する状態になれます。現代ではそれほどの危険はありませんが、生理的に昔の現象が残っていて、緊張感や不安があると、心臓、肺臓が速く動いて、呼吸も早くなり、乱れてきます。
逆に呼吸を整えると、心臓、肺臓の動きが落ち着いて、気持ちも落ち着いてきます。
ですから、呼吸と気持ちは非常に繋がっています。

瞑想すると、呼吸を通して、気持ちを落ち着つかせる事ができます。
普段、呼吸している時、横隔膜が上下に動く幅は3cm程ですが、深い瞑想をすれば9cm程になります。これは内臓のマッサージ効果や、自律神経を整えるという効果があるだけではありません。横隔膜の上下運動は、みぞおち(「感情が最初に集まるところ」)がゆっくり上下するので、感情のマッサージという効果もあります。

2.呼吸と感覚
昔の修行者達は呼吸を4種類に分けていました。これらは「風、喘、気、息」です。
「風」とは呼吸する時に呼吸の音が聞こえるほど、激しい呼吸の事をいいます。
「喘」は呼吸する時に音はありませんが、喉に少しひっかかるような、息が少し通りにくいような呼吸の状態の事をいいます。
「気」は普通の呼吸の事です。
「「息」は瞑想している時の呼吸の事です。

では「息」について詳しく説明しましょう。「息」には二つの意味があります。
瞑想している時の①呼吸の状態と、②呼吸と繋がっている気の感覚です。
①呼吸の状態
瞑想している時の呼吸は普段よりも、「深く、細く、長く、均一に」なっています。
「深く」とは腹部まで呼吸している事です。普段は、喉や胸が呼吸と連動して動いていますが(胸式呼吸)、瞑想している時の呼吸は自然に腹部(「臍の下三寸」)と連動しています(腹式呼吸)。
「細く」は、呼吸の量が普通と較べると少なくなっています。瞑想している時、使う酸素は普段と較べるとかなり少なくなりますが、より有効的に使っています。
「長く」は、一回の呼吸にかかる時間が長くなります。
「均一」は、呼吸の時間がすべて均等です。
以上の四つの特徴は静かで、安定している時に現れる特徴です。
練習すればするほど、その「深、均、細、長」という感覚が現れます。

②呼吸と繋がっている気の感覚
瞑想状態になっている時、呼吸している感覚は持ちながら、体内に意識を集中すると、体内の気が呼吸と連動している感覚が分かります。たとえば、下腹部に集中していくと、下腹部が呼吸しているような感覚がでてきます。
どこか悪い部分があれば、そこに意識を集中していくと、その患部が呼吸と連動して、気が動いている感覚があります。皮膚に集中すると、皮膚が呼吸している感覚がでてきます。呼吸する時、喉から下腹部まで気が流れると想像すると、そのような感覚が出てきます。
道教系の小周天の場合は、呼吸と合わせて、体内の気が任脈、督脈に沿って流れている感覚が出てきます。
要するに、どこかに「意守」すれば、そこの気が呼吸と連動して動いているような感覚がでてきます。それで「胎息」「体息」などの感覚がでてきます。

瞑想と呼吸の概要を説明しましたが、練習すればもっと分かりやすいので、是非、練習してみてください。

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