« 18.瞑想時の意識と気持の動きについて | トップページ | 20.「先天と後天」 »

19.「止観(しかん)」について

「止」「観」、は気功を練習する時の大事な二つのポイントです。どのような気功を練習しても、必ず止観があります。「止観」「止」は止めるという意味です。乱れた意識と気持を止めて静かにさせる事です。「観」「止心」の段階で体の中の感覚を観察して観る事です。

「止」「止意」「止心(情)」の2段階に分けられます。
「止意」というのは意識を思うところに定める事ができて、邪魔な雑念を止めることです。
皆さんご存知のように視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚がある限り、意識は忙しくて、止める事は難しいです。
気功を練習する時、まず刺激のあるところに意識を集中して、徐々に刺激が薄いところに集中していき、最後には感覚のない所に意識を定めます。ですので、先ず動作に意識を集中して、次ぎに動作に馴れたら、動く時の体内の感覚に意識を集中します。その次に意識(意念)を動かします。最後に意識を一箇所に集中することです。

意識の安定は大体3段階に分けられます。先ず1段階目では、集中力が弱くて雑念だらけですので、緊張感を持って、集中します。雑念が起こって集中できなくなったら、早めに分って、目標に戻って集中します。この段階では、この練習を繰り返します。例えば、野生のサルを飼う時には最初は逃げないように、鎖に繋ぎます。この鎖は緊張感を持って集中するという事です。2段階目は集中することになれて、雑念があまり起こってこない状態です。野生のサルを飼う事でいうと、繋がないで、囲いの中に入れておく事です。その囲いは集中する事になれるということです。三段階目は集中する事と一体になって、いろんな刺激があって、雑念がおこっても、すぐ自然に集中する事に戻れます。サルの例でいうと、囲いをとって自由にさせても、飼われている場所に戻ってくることです。

「止心(情)」というのは波のように動く感情を穏やかな状態に定める事です。
「止意」ができるようになったら、次ぎはもっと微妙な動きを止める為に「止心(情)」に行きます。
「止心(情)」も三段階に分けられます。一段階目では自分の気持を観る事です。気持に揺れがあったら、すぐに分って戻ります。1段階目が上手くできるようになったら、2段階目はその穏やかな気持を長く維持する事です。三段階目は二段階目が上手くできたら、続けて練習すれば子供のように純粋な、活き活きとした気持がでてきます。というのは外部の反応によって喜怒哀楽が鮮明に現れますが、終わったらすぐに穏やかな気持に戻ります。喜怒哀楽があらわれるといっても、強く現れるのではなく、気持の転換もすぐにできます。この段階で喜怒哀楽が現れても、基本的に穏やかな気持はかわりません。

意と心(情)は非常に繋がっていますので、「止意」の時、「止心(情)」の訓練も含まれていますし、その反対も然りです。ですので、「止意」から「止心(情)」にいくといっても、絶対に分けられる事ではないし、特に「止意」「止心(情)」の第三段階は表裏で非常に繋がっています。

「止観」「観」「止」の練習をする時の各段階の体と気持の感覚に集中して観る事です。「止」の段階においては、その段階なりの体、気、気持の感覚が浮かんできます。「観」はそれらの感覚を最初はちょっと探すような意識を持って観る事で、次ぎは自然に観るだけです。

気功の練習の中に、「止」「観」という内容はもっとたくさんありますが、ここでは禅定の視点から大まかにまとめてみました。私達は練習を通して、「止」「観」を身につけましょう。

« 18.瞑想時の意識と気持の動きについて | トップページ | 20.「先天と後天」 »

静功と瞑想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 18.瞑想時の意識と気持の動きについて | トップページ | 20.「先天と後天」 »

2022年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ