14.内観健康法
「内観健康法」というのは常に体内を観る、体内に集中する事です。
最初、気功を練習する時は、功法に馴れるのに精一杯で体と気持の緊張感がとれていませんが、馴れてくれば練習の時に体内に良い感じを感じられるようになります。その後、続けて練習して常にその良さを感じられるようになると、練習しない時でも自然に体内の感覚を観る事になります。その体内の感覚というのは気持の感覚と体の感覚です。
気持を観るという事は、
1.落ち着いた時の気持の良さを探して、この良い気持に入る。
2.良い気持から離れていたり、悩み、怒り、落ち着かない等の感情があるとすぐ分って、自然に良い気持に戻るように整えます。
体を観るという事は、
1.リラックスして、体の楽な感覚を探して拡大します。
2.疲労、痛み、凝りなどの体の感覚がすぐに分って、自然に良い感覚を戻すように整えます。
気功の流派は数え切れないほど多くありますが、本当の気功ならば必ず意念と気持の訓練があり、その意念と気持の訓練を続けていけば、必ず以上のような現象がおこります。昔はその現象を内観と言いました。もっと強調するために私は内観健康法と書いています。劉漢文先生は禅密気功の功法を教える時に、常に昔の修行者達の言葉「念茲在茲常惺惺」を使って私達に伝えてきました。「念茲在茲常惺惺」とは常に体の中を見る、体内の気持と体の感覚を整えて気功の良い状態に戻って、その良い状態を維持するという事です。会報に書いた「調五事」、「棄五蓋」(次号に説明予定)という事も心と体を整える為の事です。
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