« 12.花粉症対処功法 | トップページ | 14.内観健康法 »

13.「築基功」と「持身法」

気功の瞑想、或いは禅定をある程度練習すると、ある現象がおこってきます。
全身の表面的な力を抜いただけではなく、奥深い部分の力と緊張感が総てなくなって、背骨で体を支えて座っているという感覚が良く分かってきます。

その時の体の感覚は大変リラックスして軽くて良い感じです。
意識も外部の刺激をあまり受けないようになって、体内のその感覚だけを感じるようになって、気持も揺れるのではなく静かに子供のように素直になります。そうすると自然にその良い感覚に集中して、とてもよいなあという気持になってきます。その良い感覚が分かれば長く続けて練習しても疲れません。
練習していない時でも、少し静かになればこの状態になりたいと思うようになります。その状態は「心身軽安」、或いは「持身法」といいます。

「築基功」は基礎を築く功法であり、練習すると「持身法」と同じような現象がおこります。「築基功」には静功と動功がありますが、まっすぐに座っている時、落ち着いて安定しているような感覚が浮かんできます。その感覚にそって練習を続けると「持身法」の方向に向かっていきます。
ですが初心者は体に、凝っている、重い、痛いと感じる部分などが結構ありますので、座ったままで練習を乗り越えるのは大変ですから、「築基功」では主に四つの運動(四動功)を対処法として行っています。

この四動功は単なる体操、運動とは異なり、心身共にリラックスして良い感覚を得るための動作です。劉先生は心の良い感覚を「無声で心の底から笑い、微かに笑い、朗らかに、素直に、愛慕するように、善良に、慈悲深く、そして人に布施する気持があるように笑う。体中のいたるところで笑う。」といいました。
又、劉先生は四動功の時の体の良い感覚を、四文字でまとめています。
「軽、柔、緩、円」です。

「軽い」というのは、力を加えず動いています。
「柔らかい」というのは、全身が硬くなくて柔らかく弾力があるように動いています。
「緩やか」というのは、動くスピードは均一でゆっくりと動きます。
「円やか」というのは、逆方向に動く時、円滑にまわして動作を気持によって千変万化することができます。この四つのポイントにそって練習すれば、一番心身共にりラックスした状態になれます。

この動作は自分の体にあわせて、二段階に分けて練習するほうが良いでしょう。
先ず、「軽、柔、緩、円」で動作を行うといっても、凝っていたり、痛い部分がある場合には、筋、筋肉を少し強く引っ張りながら動かします。強く引っ張るといっても、基本的には「軽、柔、緩、円」で動いています。そのまま練習すると凝った部分、痛い部分がなくなります。

なくなった後の四動功は筋、筋肉は引っ張らないように動かします。なるべく体に刺激がないように動きます。
劉先生は、四動功の時「その力を思うままに強くしたり、弱くしたりすることが出来る、と同時に千変万化する事」と言っています。
そのまま常に柔らかく動かすと体が非常に楽になって、意識は外部の刺激を受ける事はなくなって、その楽な感覚だけを感じますし、気持もその楽な感覚と一致しています。そうすると長く練習しても厭きもせず、疲れもしません。練習していない時でも、少し静かになれば動きたくなります。

電車に乗っている時に自然に動き出したり、四動功が好き、蠕動が好き、と言っている人達は、きっとその状態になっていると思います。この心身共に軽安の状態は「持身法」と同じだと思います。

瞑想、或いは禅定という「健身法」は少なくとも2000年以上の歴史があります。
多くの修行者達によって豊富な経験が残され、「持身法」はそのひとつです。それは瞑想の上級段階でないと体験できない現象ではなく、ごく初段階の瞑想で必ずおきる現象です。「欲界定」のなかの「粗住」の典型的な現象です。或いは瞑想の時の「入門」の現象です。「築基功」は基礎を築く功法であり、入門功法です。

「築基功」を練習する方向は伝統的に認められた方向に向かっていかなくてはなりません。或いは「持身法」という現象を門にたとえるならば、この門に入らねばなりません。「築基功」という入門功法は「持身法」という門に入るべきだと思います。

では練習を通して「心身軽安」という「持身法」を体験してみましょう。

« 12.花粉症対処功法 | トップページ | 14.内観健康法 »

動功」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 12.花粉症対処功法 | トップページ | 14.内観健康法 »

2024年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
無料ブログはココログ