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11.瞑想の練習と楽しさ

深い瞑想をする事ができるようになれば、とても静かで楽しい感覚が得られるようになります。その楽しさはおおまかに見れば四つの段階があります。

1.練習を通して体質が改善される楽しさ
以前と比べると体調が良くなっている。或いは練習のあと、体が爽快になっている。最初の練習の段階では苦しいこともあるでしょうが、その段階を乗り越えると楽しさが感じられるようになります。練習の時、全身の力を抜いて柔らかくなった時、その姿勢と動作が繋がっている楽しさがあります。1の段階の楽しさは体の感覚と繋がっています。「外触(外部の感触)」とつながっている楽しさ。「四禅八定」からみるとこの楽しさは「初禅」までの段階になります。

2.外部の感触が薄くなって、体内の繊細な感覚が浮かんできた時の楽しさ
静かになると外部の体の刺激が薄くなって、体内の気が動き始めて浮かんできます。気が強くなると光のような感じが浮かんできます。その感じと繋がって、嬉しいような楽しいような感じが出てきます。慧功を練習しているとき、宇宙と一体になった時の楽しさの感じですね。昔はこの楽しい感じを「禅悦」と言いました。「四禅八定」では「三禅」までの段階になります。

3.続けて瞑想すると気持が大変静かな境地に入ります
その静かな感覚は例えて言えば、煩わしい日常から抜け出して、月明かりの元で森の中に池があり、池の側で水と森林を見ながら散歩する時の気持。私達は瞑想を通してその気持を探しています。その静かな気持は他人には伝えにくいかもしれませんが、非常に気持の良いものです。昔はこの楽しい感じを「法喜」と言いました。「四禅八定」ではこれは「四禅」以上の段階です。

4.その静かな気持を持って社会と関わりあう時の楽しさ
練習前と異なり、気持の余裕とゆとりができますので、そのゆとりを持って、外部社会と接触すると以前と異なる楽しい感じが出てきます。例えて言えば、同じ街を毎日歩いていると特に何にも思いませんが、観光者が歩くと新鮮で面白く楽しく感じるものです。又、練習前はきつい言葉を受けると気持が沈みましたが、今は気持に余裕をもって相手の事を理解して、わずらわされないようになります。自然に自分の穏やかな気持を周囲にも与える事ができるようになり、周囲との関係も円滑になります。

3番目の楽しさと4番目の楽しさは表裏一体で、一方だけでは成り立ちません。
瞑想の達人は静かな楽しさを持ちながらも、普通の生活の楽しさも悩みも持っています。しかし一般人と比べれば少なく、あってもすぐになくなります。例えれば、3番目の静けさと楽しさは「主人」であり、普通の生活の楽しさと悩みは「客」です。客は臨時で主人は永遠にいます。

「蝉噪林更静」と言う漢詩があります。これは蝉がうるさく鳴くと更に森林が静かに感じられると言う意味です。蝉は普通の生活の楽しい、苦しい、笑う、泣くなどの感情で、林は気功の静かな気持です。蝉と林は共存していて、普通の生活の感情と静かな気功の感情も共存しています。

10.背骨で全身を整える事について

背骨で全身を整える事は禅密気功の特徴であり、築基功の基本です。
今回はその事について説明しましょう。

先ず築基功の静功を行う時のポイントです。
1.三七分力、2.三点一直線、3.密処をリラックス、4.慧中を開く事、で、その4つのポイントは総て背骨を整える事により、達成されます。

1.三七分力
全身のバランスを整える。動きながら全身の筋、筋肉、関節を意識して、緊張している部分があれば整えます。全身の力を抜いて、背骨で全身を支えて立っているような感じがあれば、三七分力になります。
2.三点一直線 
全身の気の感覚を整えて、密処から天頂までの気の柱が強く感じられれば、三点一直線になります。
3.密処をリラックス
背骨で密処を動かして、密処のエネルギーの感覚があったら、全身に広げるように微動します。
4.慧中を開く
微動しながら慧中に集中する事。

次に築基功の動功です――四動功
築基功の動功は背骨で全身を整える事ですが、その中に
1.全身の筋、筋肉、関節を整える事と、2.全身の気を整える事のニ段階
があります。

1.全身の筋、筋肉、関節を整える事について
基本的に守らなければならない事は背骨で全身を波のように、或いはS字状に、或いは背骨が蛇のように動いている事。早く、強く、大きく動かす事もできますし、遅く、柔らかく、小さく動かす事も出来ます。頭から先に動かす時や、尾てい骨から先に動かす時もあります。或いは真ん中を中心として動かす時もあります。他には逆方向に動かしたり、S字状に蛹動する事もあります。色々なポイントを組み合わせると動作が千変万化します。特に蠕動の時は背骨は三次元の空間で動いています。さまざまな動作の目的は筋、筋肉を色々な形で動かして、こっているところをほぐす為なのです。

2.全身の気を整える事について
こっているところがほぐれたら、次の段階は気を整えることです。気を整える時、動作は柔らかく、円やかで連続して、ゆっくりと動かす事がポイントです。この動き方は気を一番感じ易く、活発にする動き方です。もし背骨で動いている感覚を蛇と例えるなら、この時身体の中には二つの蛇の感覚があります。背骨の蛇と気の蛇です。
動功を始める時は背骨の蛇が先に動き出します。それによって気の蛇の感覚が活発になり強く感じられて、背骨の蛇の感覚は薄くなっていきます。
気の蛇は背骨の蛇の中(骨髄)から出ますが、収功の時、再び背骨の蛇の中に戻します。気を整える段階の動功は背骨の蛇を通して気の蛇を活発にさせるための動作です。動作は柔軟に、活き活きと行ってください。築基功はこの二つの蛇を調和させる事を通して肉体の体と気の体を整える功法なのです。

築基功を練習する時は良い気持ちを持つ事がポイントです。季節で言うと暖かい春の感じです。春になると万物が活き活きと活動を始めます。良い気持を持つと全身の血管(毛細血管まで)、脈(絡まで)がオープンになり、全身の気(エネルギー)も身体の自然の要求に応じて、喜んでスムーズに流れるようになります。
逆に気持が落ち込むといくら気を動かしても、毛細血管、細胞、或いは体のもっと微細なミクロの部分までは、気の効果があまり届きません。ですから良い気持で全身の気を動かす事は大事な事です。

築基功を更に深く練習すると、背骨を通して全身を観て光の自分を動かす功法と、宇宙を動かす功法がありますが、今回は初心者向けの説明ですので、此処までといたします。
では、これから良い気持で、二つの蛇を動かすことによって、肉体の体と気の体を整えましょう。

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